与信管理(内部統制管理)及び与信管理のシステム作りの基本を学ぶ

与信管理をはじめよう

  

  

 倒産が多発する不景気 あなたの会社を連鎖倒産から守るには与信管理強化が必要です

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4.取引先の分類

1.与信管理とは

 

2.当サイトのスタンス

 

3.与信管理のサイクル
  

4.取引先の分類
 
2つのタイプ
 絞り込む

  

5.STEP1「情報収集」

 審査に必要な情報ソース

 会社の基本情報

  公的資料

 決算書

 信用調査会社の評点

 営業マン情報

 割り切ることも大切

  

6.STEP2「判断基準」

 判断基準の作り方
 積上方式

 減点方式
 

7.STEP3「審査」

 信用調査会社の評点

 MIX法

 点数でランク付け

 誰が判断を下す?

 

8.STEP4「与信限度額」
 
何のために設定するのか
 与信限度額の計算方法

 

9.STEP5「モニタリング」
 
債権残高管理
 営業マンの報告
 クレーム防止
 カネ払いには厳しく

 

10.STEP6「次年度」
   

11.危ない噂が出た
 
取引を続ける
 取引をやめる

 

12.応用編(管理強化)

 与信管理規定

 契約管理

 教育

 保険

 倒産防止共済

 お奨めの書式集

 

13.取引先が倒産した
  

 当サイトの運営者

 お問い合せ

 

 


 [2つのタイプ] 

  取引先を大きく2つに分けるなら

  『新規取引先』と『既存取引先』の2つになります

  そして、その特徴は下記の通りです

  

   『新規取引先』

    ・初めて取引を行う会社(個人)

    ・どのような相手なのか、信用できるのかは未知数

    ・売掛金が回収できないリスクが大きい

 

   『既存取引先』

    ・現在、取引を行っている会社(個人)

    ・どのような相手なのか、信用できるかはある程度把握できる

    ・新規取引先に比べれば、売掛金が回収できなくなるリスクは小さい

    ・馴れ合いにより、売掛金の回収がルーズになりやすい

    

  

   

   
 [絞り込む] 

  取引先を管理するということは、少なからずコストがかかるということでもあります

 

  信用調査会社から情報を収集するにも、1件●●円といった具合にコストがかかります
  

  また、営業マンが情報収集をしようとすれば

  セールスの時間を犠牲にするのですから

  営業マンの給料分のコストを無駄にしていることになります

  もちろん、営業マンが動く以上、交通費などのコストもかかります
  

  ●均等に管理するとどうなる?

   たとえば、毎月の売上が1万円、利益が2千円の取引先があったとします

   この会社も与信管理の対象に含め

   毎年3万円の調査レポートを入手するとしたら?

 

     1年間の利益=2000円×12= 24,000円

     調査レポート           30,000円

      収  支             △6,000円

    

   この会社から得られる利益よりも、管理コストの方が高い状態であり

   6000円の赤字となってしまいます!

   これでは管理をする意味がありません

 

    『費用対効果』を考え、『絞り込む』こと

    それが管理のポイントです
  

  

  

   

 「重点管理」

  重点管理とは、重要な取引先だけに絞って管理を行い、

  利益よりも管理コストの方が高くつくような取引先は、管理の重要度が低いと判断し

  管理の対象から外すということです

   

  重点管理のやり方としては?

   

   @管理コストと利益を比較する方法

   A利益が●●円以下は対象外というように一律に線引きするする方法

   BABC分析

  

  などが一番取り組みやすいと思います

 

  

   

  「ABC分析」

   ABC分析とは、『売上の80%は、上得意先の20%で占められている』という

   いわゆる、『二八(にはち)の法則』に従って、取引先を管理するものです

  

   上位20%の取引先から売掛金に焦げ付きが発生すれば

   売上も大きいため、損害も大きくなります

   しかし、残りの80%の取引先なら、元々、売上高自体が小さいため

   売掛金が回収できなかったとしても、会社の屋台骨を崩素までには至らない

   そのような考えに基づいて管理をするのが、ABC分析であり

   重点管理の代表的な手法の1つです

  

     【事例】

      取引先を売上高順に並び替え、ABC分析をしたのが下表です

      この場合、A〜G社で売上の8割近くを占めているのですから、

      少なくともこの7社に関しては、コストをかけてでも徹底的に管理すべきです

      そして、残りの13社に関しては利益とコストを比較しながら

      管理のレベルを決定するようにします

           BランクのH〜J社→調査レポートを入手

           CランクのK〜T社→営業マンの調査のみ  等々

    

  取引先 @売上高

A売上構成比

B構成比累計

ランク
1 A 96,346 13.4% 13.4% A
2 B社 87,773 12.2% 25.7% A
3 C社 85,257 11.9% 37.6% A
4 D社 83,887 11.7% 49.2% A
5 E社 79,905 11.1% 60.4% A
6 F社 78,992 11.0% 71.4% A
7 G社 48,871 6.8% 78.2% A
8 H社 36,339 5.1% 83.3% B
9 I社 25,773 3.6% 86.9% B
10 J社 10,923 1.5% 88.4% B
11 K社 13,257 1.8% 90.2% C
12 L社 12,028 1.7% 91.9% C
13 M社 9,989 1.4% 93.3% C
14 N社 9,036 1.3% 94.6% C
15 O社 8,329 1.2% 95.7% C
16 P社 7,135 1.0% 96.7% C
17 Q社 6,680 0.9% 97.7% C
18 R社 6,320 0.9% 98.5% C
19 S社 5,457 0.8% 99.3% C
20 T社 5,013 0.7% 100.0% C

A売上高合計

717,310

 

  

 

 

 

 

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