与信管理(内部統制管理)及び与信管理のシステム作りの基本を学ぶ

与信管理をはじめよう

 

 

 倒産が多発する不景気 あなたの会社を連鎖倒産から守るには与信管理強化が必要です

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9. STEP5 「モニタリング」

1.与信管理とは

 

2.当サイトのスタンス

 

3.与信管理のサイクル
  

4.取引先の分類
 
2つのタイプ
 絞り込む

  

5.STEP1「情報収集」

 審査に必要な情報ソース

 会社の基本情報

  公的資料

 決算書

 信用調査会社の評点

 営業マン情報

 割り切ることも大切

  

6.STEP2「判断基準」

 判断基準の作り方
 積上方式

 減点方式
 

7.STEP3「審査」

 信用調査会社の評点

 MIX法

 点数でランク付け

 誰が判断を下す?

 

8.STEP4「与信限度額」
 
何のために設定するのか
 与信限度額の計算方法

 

9.STEP5「モニタリング」
 
債権残高管理
 営業マンの報告
 クレーム防止
 カネ払いには厳しく

 

10.STEP6「次年度」
   

11.危ない噂が出た
 
取引を続ける
 取引をやめる

 

12.応用編(管理強化)

 与信管理規定

 契約管理

 教育

 保険

 倒産防止共済

 お奨めの書式集

 

13.取引先が倒産した
  

 当サイトの運営者

 お問い合せ

 

 

[債権残高管理]

 与信管理の成否は

 モニタリングを会社の仕組みとして根付かせることができるか

 これで決まると言っても、過言ではありません

  

 毎月の「売掛金の発生状況」「売掛金の入金状況」を

 しっかり把握できる体制を作り上げることが重要なのです

  

 そして、1日でも入金が遅れた場合には

 営業マンに回収業務を最優先させ、早期回収に努めることです

  

 また、「危ない」という情報を得ていながら

 与信限度額を守っていなかったり

 債権の残高管理を行っていないために

  増やさなくてもいい不良債権を増やしてしまった・・・

  本来防げる不良債権を防げなかった・・・

 会社にとって、これほど馬鹿らしいことはありません

 こうならないためには、しっかりと回収状況を監視する必要があります

  

 

【理想的な管理方法】

 ●毎週、月曜日に営業会議を開き、売掛金の回収状況を報告

 ●入金遅れの取引先があれば、担当の営業マンに回収業務を最優先させる

   (必ず期日を明確にする)

  

例)発生は月末、回収は2ヵ月後の25日

  売掛金発生 売掛金入金 売掛金残高
平成20年1月31日 1000万円 0 1000万円
平成20年2月28日 1000万円 0 2000万円
平成20年3月25日 0 1000万円 1000万円
平成20年3月31日 1000万円 0 2000万円
平成20年4月25日 0 0 2000万円
平成20年4月30日 1000万円 0 3000万円

 →4月25日の時点で、すぐに回収が遅れている理由を調査させる!

 →注意を喚起するような仕組みづくりが必要

    

    

    

   
[営業マンの報告]

 取引先の変化に注意を払うことは

 新規開拓や新規受注と同じくらい、とても重要なことです

 これができなければ、どんなに立派な管理体制を構築しても

 砂上の楼閣と化してしまいます

  

 ですから、管理体制構築と同時に、

 営業マンの情報収集能力の強化を行うことも必要です

  

 しかし、新人営業マンには

 いわゆる「長年のカン」がまだ醸成されておりませんので

 日報や毎月の業務報告書に定点観測すべき項目を入れるなどして

 体で覚えさせる必要があります

  

 とにかく新人営業マンであったとしても

  「取引先が焦げ付きを発生させていないか」

 最低限、この情報だけでも収集するように、徹底させてください

  

 

  
[クレーム防止]

 売掛金が回収できなくなるのは、

 何も取引先だけに原因があるわけではありません

 自社に問題があり、それが積もり積もって、不良債権化してしまう

 そんなこともあるのです

  

 中でもクレームが原因で売掛金がたまってしまうことはよくあることです

 ですから、こうした売掛金を増やさないためには

  クレームの一元管理化

  クレーム対応のプロセスを透明化する

 などの対策が必要になってきます

   

 いずれにしても、クレームへの早期対応は

 売掛金の未回収を防ぐだけでなく

 顧客満足という点からも必要不可欠な仕組みと言えるでしょう

  

     

 

[カネ払いには厳しく]

 取引先の会計処理が稚拙で

 売掛金の入金遅れなどが発生するようであれば

 将来、焦げ付きを発生させる可能性が高いため

 即刻、取引中止を検討して下さい

  

 売掛金を出さないための最も簡単な管理手法

 それは、1度でも支払が遅れたら、即、取引を中止することです

 最も簡単ですが、最も難しい方法でもあります

  

   

 [参考資料]

  ■取引先管理シート

  ■加盟店開発シート
  

  

 

 

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